きょうのきもち

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zoom RSS 凄い猿

<<   作成日時 : 2019/03/21 10:44   >>

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昨夜の、狂言ござる乃座59th、
……素晴らしかった。
あまりに素敵で、
帰りはずっと笑顔でした。
素晴らしい芸術、エンターテインメントの
力を再認識。


『鏡男』の石田さんの一人語りは、
これ見よがしではない凄さ。
狂言を観るたび思うけど、
役者さんってどうしてあんなに
長い長い台詞を覚えられるんだろう?
そりゃそれがお仕事なんだけれど、
例えば昨日の『鏡男』なんて、
一人で延々語るわけですよ。
複数人との会話ならまだしも、
一人で語る長台詞って
覚えるのが大変そうと、
素人は思うわけです。
プロだと、一人だろうが会話形だろうが、
関係ないのでしょうか?
それにしても、やっぱり石田さんの
「振り回され」役、好きです。
ほのぼの楽しくなってしまう。
高野さんの女役もさすがの安定感。


『文荷』も、
わたしの大好きな
「愛嬌たっぷり太郎冠者」の
萬斎さんが観られて、最高でした。
太一郎さんの、
偉そうながらも恋に浮かれる主人、
深田さんの実直ながらもだんだんくだける次郎冠者も、
とても良かったなあ。
『鏡男』がほのぼのな笑いなら、
『文荷』は最後ドタバタで笑っちゃう。
この二つだけでも十分楽しい狂言会だったのに……


『靱猿』の凄さよ。


個人的には裕基くんの初舞台以来、
2回目の『靱猿』鑑賞。
長年狂言を観てきて、
特別な演目なのはよくわかっているから、
裕基くんの時は、
観ているわたしも勝手に緊張して、
息をのんで観ていた記憶が。
そのイメージが強く、
昨日も観るまでは
「今日は『靱猿』だ!」と
ちょっと身構えてたんですよね。
が!
ただひたすら可愛く、
楽しく、
素晴らしすぎる狂言でした。


萬斎さんがプログラムに
「よく出来た狂言」と書いてらっしゃったけど、
観たあと本当にそう感じました。
最初に堂々と登場する大名の華やかさ、
(萬斎さんだから余計、かも)
三藤なつ葉ちゃん演じる猿の
ずるいほどの可愛らしさ、
猿曳の苦悩・悲しみ、
それを理解できず、
またもや可愛らしく芸を披露する猿、
結局猿を助け、
一緒に踊り始める大名のおかしさ、楽しさ、
地謡の重厚かつめでたさ、
もう本当に盛りだくさんな、
最上級の娯楽。
そりゃあ、帰り、
ずっとニコニコしちゃうわけです。


なつ葉ちゃんが女の子だからかなあ、
顔は隠れているのに、
なぜか可愛いメスの子猿に見えちゃって。
で、その小さい生き物が、
ひたすらからだをちょこちょこ掻いたり、
でんぐり返ししたりと、
とにかくずーっと可愛くて、身悶えしてました。
まだあんなに小さいのに、
ずーっと動きを止めず、
話の猿同様、
けなげに演じ続けるなつ葉ちゃん、
本当に素晴らしかったです。
あの拍手が何よりの証拠ですよね。

初めて観た『靱猿』で猿を演じていた
裕基くんが今回は太郎冠者。
大名を制止する場面で、
万作さん、裕基くん、萬斎さんが
同時に動きを止めた瞬間、
大げさだけど歴史的な場面を観ている感じがして、
感慨深いというか、
凄いというか、
とにかく特別な気持ちになりました。
最初に萬斎さんと出てきた時も、
「あの子猿だった裕基くんが
今やこんなに凛々しい青年に…」
と感慨深かったけど、
この三人がひとつの視界のフレームに
入った時の印象の強さといったら。

昨日の万作さんのお顔が、
六世万蔵に見えた瞬間がありました。
もちろん六世のお顔は
写真でしか存じ上げませんが、
「あ、万蔵さん!」
と思ったのでした。
理屈ではない、血のつながりの重み。
凄いなあ。

萬斎さんに関しては、
もういつも同じ。
「この人と同じ時代に生まれて、
この人の芸を観られて良かった」。
この人の《華》は凄すぎる。


久しぶりにこんなに長々と書いたほど、
昨日のござる乃座は凄かった。
とにかく『靱猿』が
こんなに楽しい狂言だったとは。
一夜明けても、
まだまだ興奮、感動しております。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
狂言って、奥が深いんですね。
みてみたくなりました。
替え歌太郎。
2019/03/21 10:51
自分用の日記として細々やっているブログをご覧いただき、しかもコメントまでいただき、ありがとうございます!

狂言は古典芸能なので、確かに奥深いものではありますが、基本的に「喜劇」なので、気軽に観られるものでもあります。
なので、機会があればぜひ! 野村萬斎さんの芸の素晴らしさは、素人のわたしでも心震えるほどですので☆
TAKAKO
2019/03/21 11:01

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